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扉絵
バイキン海賊団ですが、ベッジに一瞬にしてやられてしまいました!
『騒いでくれるなよ…おれたちがドレスローザにいることがバレちまうだろうが。』
本編
白ひげ海賊団との航海は順調に進む。
その中でおでんが知ったのは、世界は4つの海と一本の長い海でできているということだった。
さらに、その世界というものはまるで「白玉」のように丸いという!
どういうことだ!?不思議でならないおでんだった!
おでんは甲板で自身で手書きしたざっくりとした世界地図を眺めていた。
真ん中を縦に通るグランドライン、中心を横に通るレッドライン、そして東の海、北の海、西の海、南の海、と分かれている。
世界から見るとワノ国なんてこんなにも小さいのか…お前はどこで生まれたんだ、トキ?
甲板でおでんの話し相手をしていたのはトキだった。
何でもトキの話によると、自分がどこで生まれたのかを知らず、両親の故郷がワノ国だということしかわからなかったために、ワノ国だけを目指していたと。
ただ、おでんによればいろんなことがあったため(大半はおでん関係)おそらく白ひげ海賊団は当分ワノ国へ行くことはないとのこと。
不運だったな、とトキに言うも、トキは笑顔。
トキはおでんと一緒にいると安心するし、目的地に着いたような気持になると言い、今はワノ国に行かなくてもいいと思っていた。
そんなおでんとトキの会話を、隠れながら聞いているマルコ、ジョズ、ビスタなど。
みんな二人の恋の様子をほほえましく見守っていて、マルコとジョズはぽっと頬を赤らめていた。。
しかし、全くそんなこと気にしないネコマムシは、おでん様どこかにゃ~と割り込もうとする!
野暮ネコ何やってんだ!!とビスタに連れ戻されるネコマムシ…。
航海を続ける途中、海軍の追手に関しては逃げる選択をする白ひげ。
そんな白ひげに対し世界政府の存在も規模も知らないおでんは、なぜ追ってくる奴らと戦わないのかと不思議に思い尋ねる。
白ひげはおでんに、組織だから戦っても次から次に現れて時間のムダだと教える。
海軍ってのが全世界を監視しているなんて信じられねェ…そんなことができるのか、と驚くおでん。
旅を続けていくと、世界の物事がどうなっているかが見えてくるものだ、と語る白ひげ。
そして、お前の国はまだ自由なんだぞ!とも。
おでんが出航してから2年目、ルフィたちの現在からは28年前に当たる頃。
おでんとトキは結婚したも同然の関係となり、待望の赤ちゃんが生まれる!
白ひげ海賊団の仲間たちはここぞとばかりにどんな名前にしようか考えていた候補を発表!
たまご!こんぶ!ちくわ!つくね!
全部おでんの具で美味しそうだけど~~…えーいやめろぉぉ!!
いい名前を付けよう!とおでんは喜ぶ!
天下無敵を表す言葉だ!お前の名前は「光月モモの助」だ!!
遂にモモの助も誕生!
ただ、おでんが世界で活躍しまくってしまったことで懸賞金が付き手配書まで出てしまったと怒りながら訴えるイゾウ。
もうあなたは外の世界では悪名高い無法者になってしまったのですぞ!
ワノ国のことも心配ですし、今からでも帰ることは、トキ様にとってもモモの助様にとっても、必要なことと思います!
しかし、海に出てからまだ自分なりの答えが出ていないおでんは帰ることを拒否し、トキもまだ大丈夫だからと同意。
ただ、鎖国していることでワノ国の情報は新聞にも載らない。
これを面白がっているのはネコマムシ。
錦えもんが元気なら良いんだけどにゃ、とのんきな様子。
逆にイヌアラシは険しい剣幕。
これはゾウと同じだ…国が外の世界と接触する手段がないので、情報が出ないのだろうな、としっかりと判断していた。
の頃白ひげは船員も増えたことで5隊くらいに分けることを提案する。
そんなに規模が広がっていたとは…!!
「隊長」を作る、という提案には、おれもおれも!とビスタやエポイダが手を挙げる!
しかしまず白ひげは、おでんに2番隊を任せることに。
ただおでんはふてくされて、いやーおれそういうのあんまりしたくない…と明らかに不満そうな顔に…。
しかし、「やれ!!!」と兄白ひげから絶対命令をくらってしまう…。
そしてしばらくしてとある港町に寄った白ひげ海賊団。
そこで登場したのがティーチ!
身なし子で行くあてがないから乗せてほしいと言ってきたティーチが仲間に加わる。
自分たちは漁師じゃなくて海賊だぞ!と言うも、懇願するティーチに、わかったよ乗れ!と受け入れる白ひげ海賊団。
おでんからしたら、自分たちもそうだったように船には時々人が増える、と語る。
一方ワノ国
なんと!光月スキヤキが危篤状態に陥ってしまったと花の都中で噂されていました。
そのために大名全員が花の都に集まったのです…。
光月スキヤキが酷い咳をして床についているところ、霜月康イエや霜月牛マルと思われる大名たちが集結していた。
私はおでんを次期将軍に任せたかったのだが…と話し出すスキヤキ。
次期将軍をおでんに継がせたいと思っていたがワノ国に不在のため、帰ってくるまで代理として誰かを任命しなければならないと思っている、と告げる。
そこで、おでんが弟分としていた男をその代理人に任命することにした、入れ、黒炭オロチ!
そう告げると、康イエにとって見覚えのある男が現れる!
オロチだと?何故あ奴がここに??おでんが弟分とみなしただと!?
康イエにとって信じられない事実が沢山だった…。
これまで自分の姓を黒炭だと隠していたオロチが、いかにも将軍といった装いで登場する!
スキヤキやおでんへの恩があり、黒炭家のかつての汚名返上のためおでんが帰るまでの力になると全力で伝えるオロチ。
このオロチは既に今のように悪い目つきになってきている!
スキヤキ様やおでん様には生涯、頭が上がりませんから!
祖父の愚行を償う意味でも、今は私がおでん様即位まで準備を務めさせていただきます!
何故黒炭だと言わなかったのだ??と康イエが問うも、すいません康イエ様…とただ謝るだけのオロチ。
さて、黒炭家の汚名返上とは…??
ここでついにオロチがワノ国の主導権を握ることに!
オロチ回想
雷雨の中、三味線の音が響き渡る…。
まだオロチが康イエと出会う前、ある古い寺で謎の祈祷師の格好をした老婆から祈祷を受けているオロチ!
お前の未来が見える!お前は…将軍になるだろう!
んニキョキョキョ!
めちゃめちゃ怖いおばあさんが登場!
この人物が全ての黒幕のようだ!!
何なんだよあんた…怖がらせるなよ!とオロチは思わずしりもちをついてしまう。
しかし逆に老婆に質問をされるオロチ。
お前…祖父に何が起こったのかを知っているかい?
え、、祖父は切腹をしたと聞きましたが…詳しいことは知らない…と言うオロチ。
違う!それは嘘だ!と更に激しい剣幕で言う老婆!
お前の祖父は光月家に殺されたんだよ!!
え!いや…祖父は反逆の罪を犯したと…
そんなオロチの言葉を無視し、更に質問を続ける老婆。
権力闘争の何が罪なんだ!いつからお前、権力を持たずにこんな風に路頭で過ごしているんだい?
老婆は語る。
いいかい、世の中というのは権力を持つ者が最終的に何が正しいか、何が間違っているのかを決めるんだよ。
かつて犯罪なんてものは、権力を持つ者によってそれが正しいことであるかのようにもされるものさ!
わかるかい…前の光月家のことだ。
光月将軍にはその後を継ぐ子供、つまり世継ぎがいなかったんだ!
それで光月将軍に仕えていた5つの大名は疑問に思い始めたんだよ…次の将軍は誰になるのか、とね!
それぞれが、自身が最高の候補者だと信じ、お前の祖父も慎重に準備を進めていたんだよ…。
5つの大名とは、霜月家、黒炭家、雨月(うづき)家、天月家、風月家の5つの大名だ。
その老婆は更に語る。
黒炭家が進めていた準備というのは、他の大名を毒で暗殺するということだ。
他の大名は次第に姿を消していったよ、不在であることが内部紛争が起きていたのではないかと思われるようになったがね。
そして、大名たちの死を聞いた光月将軍は病気で寝たきりになったのさ!
全てがうまくいくと、計画通りにいっていると思っていた!
黒炭家が国を思うがままにできると、あと一歩で天下を手に取れると思ったのさ!
真の相続者、光月スキヤキが生まれるまでは!
泣いて叫ぶ老婆!
あの意地悪な光月スキヤキめ!と泣き叫ぶ老婆!
あいつが生まれたから、黒炭家の陰謀は判明してしまったんだよ!
老婆が言うには、切腹で死んだと聞かされていた祖父が本当は5つの大名家の権力争いで他を出し抜き優勢だったものの、光月に後継者が生まれてしまって全てが破綻したというのだった。
そしてそのせいでオロチの祖父は切腹を強いられ、黒炭の名は汚され、一族は離散することに。
全ての領土、城も力も何もかもを失い、路頭に迷うはめになったと…。
老婆は更に嘆き叫ぶ!
全てを奪われた黒炭家!その名は人々から疎まれ蔑まれてしまうことになったんだ!それは誰のせいだ!誰が悪いんだよ!!
と、ここでオロチが捉えてしまったのが、「光月スキヤキが悪い」でした…。
老婆は誘導するかのようにオロチの気持ちを更に高めます。
そうだ!光月スキヤキさえ生まれなければ黒炭家がこんな貧乏になることはなかった!
お前もいずれは将軍だったんだよ!!
「将軍」という一言に、今現在のオロチ(女性を何人もそばに居させながら楽しんでいる姿)を想像するオロチ…。
ああ恨めしい!許さない光月め!!
ここまで聞いてオロチは、あんたもしかして黒炭家の関係者か?と聞くも、わしのことはどうでもいいんだよ!と答えてはくれなかった…。
しかし、今までわしは国外にいた…戻ってくるのには苦労したんだよ…と
さらに老婆は黒炭家の人間らしいということも重要だが、なんとマネマネの実の能力者だった!
綺麗な女性の顔になったり、オロチと同じ顔になったり、はたまたなんと金獅子のシキの顔にも変化する!
そして老婆はオロチに進言する。
お前がわしの言うことを聞くなら、力を与えようじゃないか!
将軍になるための絶大的な力を!!
この老婆にいろいろ吹き込まれてしまったのが、オロチの闇の根源だった!
わかったよ、何でもする…!とオロチは今の状況を変えられるのならと老婆の意見を受け入れることにする。
老婆はこのように告げる。
カネを貯めて武器を生産しろ、ワノ国の職人の技術は高いから、それを餌にすれば「巨大な後ろ盾」を得ることができるだろう!と!
ある日、花の都に現れるおでん!
なんとオロチと一緒だった!?
スキヤキが不審がるも、このオロチを城に置いてやってくれ!良く働くし薬も作れるし、面倒見がいいおれの弟分なんだ!と太鼓判を押すおでん。
そうしてオロチは花の都のスキヤキのもとに仕えることになった!
しかし、そのおでんはなんと、老婆がマネマネの実で変身していた姿だった!!
マネマネとスキヤキ
~回想終了~
スキヤキと二人きりになり、咳をしながらも、もしものことがあったら頼むぞオロチ…!とスキヤキはオロチを頼る。
しかしここでまた新たな事実が!
ニキョキョキョキョ!とスキヤキが笑い始めた!
ムハハハハ!とオロチも泣き笑い…!
なんとこのスキヤキもあの老婆がマネマネの実で変身していた姿だった!
そしてしばらくしてから、ワノ国中に将軍スキヤキの訃報が届くことになる…。
スキヤキが死んでしまったことで、ついにオロチがワノ国の将軍になる時がきた!