ネタバレ

【ワンピースネタバレ速報】第943話 「SMILE」完全版

投稿日:2019年5月24日 更新日:

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扉絵

今回の扉絵は、ロビン

スパイダーマンと共にウールを編む…?

ハットを被った大きなクモが見ている中、何かを編んでいるようですね。マフラーでしょうか?

クモは手伝わずにジュースを飲み放題。

回想

時はさかのぼり、未だおでんが生きていた頃。
ワノ国・白舞では、ある強盗騒ぎが起きていた。

「なぜこんな大金を盗もうとした?」

盗まれた大金を前に、そう康イエが言うと、
金を盗もうとした男たちはみな言う。

「おでんさんが金に困ってんだ 殺すならさっさと殺せ!! ハリネズミ!!」

そんな反論を聞き、
「おでんが妙な奴らを拾った」
とため息をつく康イエ。
ちなみに盗んだとしてお縄になっていたのは、若き日の錦えもんやカン十郎など、見覚えある面々のようだ。

すると康イエはそんな面々に向かって、
「盗もうとした金は全部くれてやる」
と宣言する。
それで白舞の財政が傾こうとも、お構いなしの様子。

しかもさらに康イエは、男たちが使う用の金も、別に用意して渡してくれた。
そんな対応に、「何の罠だ」と訝し気にする男たちに向けて、康イエは言う。

「おでんは好きか?」

すると男たちは、当たり前だと怒鳴るように返事をした。
おでんだけは、大恩人だからと。

それを聞いた康イエは、男たちにこう喝を入れる。

「だったらこの金で身なりを整え 礼儀を学び 本を買い 学問を見につけろ お前達の様なゴロツキが家臣では おでんが恥をかくのだ!!」

その言葉に、ハッとする男たち。

すると康イエは、
「おでんはいつかワノ国の将軍になる男」
だとはっきり言い、
だからこそ、彼を支えるのはワノ国屈指の侍でなければ、とも言う。

そして康イエは言うのだ。
「お前達はおでんを護り、そして花の都を――否、ワノ国全体を護る人間になるように」と。

悲しみのない町

そんな康イエは、今は地面に横たわり、変わり果てた姿になっている。

それを見ながら、あの日康イエに声を掛けられた、
錦えもんを始めとする赤鞘九人男の面々は、思いを馳せながら辛そうな表情を浮かべていた。

堪えきれず、涙が溢れる者も少なくない。

そんななか、未だ羅刹町牢座敷では、
えびす町の人間たちの、溢れんばかりの笑い声が響いていた。

そんなえびす町の人間を必死に都から追い出そうとする役人だが、場違いすぎる笑い声に、異常さを感じている様子。

それでも必死に追い出そうとするが、
えびす町の人々は大笑いしながら、必死に抵抗した。
それは娘であるおトコも同じで、柵にしがみつき、笑いながら父を呼び続ける。

そんな状況のなかで、SMILEを持ち込んだことを、「オロチの最大の悪事」だと言いながら、泣いて震える日和。
そんな彼女を支えるゾロは、ただ黙って、真っすぐ前を見つめ続けていた。

すると、日和は感情が抑えられないのか、訴えるように続ける。

オロチはえびす町の人間すべてを不幸にした上に、こんな状況ですら悲しめなくした――――この状況が地獄でなくてなんなのかと。

そして、「教えてゾロ十郎さん」と言って縋り、涙で顔を歪める日和の声を聞きながら、ゾロは自分の考えを改めたようだった。

「SMILEは、ただの人工”悪魔の実”ではなかったのか」と。

するとそんなとき、
その噂のオロチが、籠の上から大きく高笑いしながら叫んだ。

康イエにおあつらえ向きの状況だと。

更には「”自分の”ワノ国」に住むなどなんと生意気で、無礼な行為だと罵り、康イエを、”ハリネズミ”ではなく”ドブネズミ”だと笑う。

その言葉を聞いたゾロは、心底不快そうな顔をした。

だがオロチの言葉は止まらない。
心底笑いながら、真意に反して笑う人間たちに声をかけた。

「お前たちの笑いで、康イエをあの世に送り出してやれ」と。
これが明るく陽気なワノ国であり、さながら天国のようだと――――…

それぞれの想い

一方で時を同じくし、
えびす町に潜伏していたナミたちもまた、花の都に駆けつけていた。

だが、既にトノ康が殺されてしまったことを知り、間に合わなかったことを嘆いている。

特にカン十郎は、あの頃の恩を思い出したこともあって、
こうなったのは自分が磔に合うまで康イエだと気づかなかったせいであり、一生の不覚だと大泣きで嘆いていた。

するとそんなとき、ナミたちの周りでも大笑いするえびす町の人達がいたため、不審そうにする麦わら海賊団の面々。
えびす町の人間はトノ康と特に親しかったはずなのに、一体どうしたのかと。

そしてそれと同じころ、
兎丼の囚人採掘場でも、”光面タニシ”にて処刑が公開され、相撲インフェルノの土俵近くにも、笑い声が響いていた。

特にクイーンの笑い声は大きく、彼は「有名な大名が処刑されたというのに、笑っているワノ国の人間はイカれている」と言い、同時にオロチの非情さを叫んでいる。

だが土俵上では、ヒョウ五郎が目を覆いながら、涙を流していた。
康イエは、よくぞここまで生き残っていたと。

すると、横にいたルフィは、トノ康のことも知らないし彼がなぜ処刑されたのかも、何も知らないが、その映像を見ながら静かに言った。

―――例え誰であっても、誰かの死を笑うべきではない、と。

そんなルフィの顔は、怒りに満ちていて、今にも暴れ出しそうだ。
だが、そんなルフィを諭す様に、ヒョウ五郎は言った。

”あれ”は「SMILE」の副作用だと。
笑う以外には何も出来ないというような人間が、ワノ国には存在するのだと。

それを聞いたルフィは、どういう事かと驚きを隠せない。
一方隠れていた雷ぞうは、康イエが自分たちの計画を隠すためにこうなったのだと察しており、涙をこらえる事が出来ないでいた。

そしてその頃鬼ヶ島でも、
処刑を見ていたカイドウが酒を飲みながら笑っている。

オロチは本当に趣味が悪い、と。

そんななか、九里の博羅町では、酒天丸がイヌアラシと錦えもんに、怒りに満ちた目で話しかけていた。

お前達は、SMILEについて何か知っているのか、と。

SMILEの副作用

そんなとき、花の都にいたしのぶが、涙を流しながら語り始めた。

先に全員に教えたはずである、と。
えびす町の人間の笑顔は、仮面なのだと。

そしてえびす町の人間たちはみな、
残りの人生で、笑顔の仮面をはずすことが出来ないのだと続けたしのぶ。

そのまましのぶは、
何年か前にカイドウやオロチが始めた、ある取引の話をし始めた。

それはこの国で作られていた武器―――人造悪魔の実・SMILEとして知られる、果実に関してのことである。

その果実は、食せば泳げなくなるが、獰猛な動物の力を得る事が出来る。
そしてそれを利用し、カイドウは自分の海賊団員を”怪物”にしようと考えていた。

世の中で最も強い海賊団として、君臨するために。

しかしやはり、そう言った上手い話には、リスクがつきものだった。

しかも人工的な強化の成功率は、約10%ほど。
つまり、10人果実を口にして、力を手に入れられるのはたったの1人。
そしてその残りの9人は、リスクのみを引き受けることになるのだ。

そのリスクとは、泳げなくなることは当然のこと、
不完全な薬品の副作用で、「悲しみ」や「怒り」の表情を失い、ただ笑う事しか出来なくなってしまうということ。

それはまさに、えびす町の人間たちのように―――――…

百獣海賊団の秘密

そしてさらにしのぶは、カイドウ率いる百獣海賊団のことに関しても教えてくれた。

それによると、現在の百獣海賊団は、3つの主力で構成されている。

まずそのうちの1つは、
まだ果実を口にしておらず、”獣になるチャンスを待っている”という意味を込めての、ウェイターズ(WAITERS)

続いて、既に果実を口にし、
獣の力を手に入れ、成功の”10%”のなかに入った、ギフターズ(GIFTERS)

最後に、不幸にも”不完全な果実の力”の副作用を受け、
笑う事しか出来なくなった戦士たち、プレジャーズ(PLEASURES)

そして開発に携わったカイドウやシーザー、ドフラミンゴたちは、
この副作用を持つ不運な者たちを嘲るように、人工的な果実に「笑顔」という意味の名前を付けた。

―――そう、「SMILE」と。

オロチの悪政

だがこれは、”悪事”に関しての、氷山の一角にすぎない、というしのぶ。

その一つの始まりとして、
オロチがその”不完全な果実”に目をつけたことがきっかけだった。

そもそも、「SMILE」は一口食べただけで廃棄される。
しかしなんとオロチは、その一口食べた果実を大量に手に入れた。

さらにはSMILEは、一口噛まれた後も”副作用”だけは残したまま。
そのため、多くの「プレジャーズ」を作ることだけは可能だったのだ。

その頃、花の都以外のおこぼれ町では、
様々な人間が死に、皆涙に暮れていた。

それを内心で、不快に思っていたオロチは、
なんと、都から投げ出された”おこぼれ”に、不完全なSMILEを混ぜ始めたのだ。

それを知らないおこぼれ町の人間は、
「まだ新鮮な林檎が大量にある」と大喜び。
そのまま、彼らはみんなで分け合って、不完全なSMILEを食べてしまった。

本来であれば、
少し食べただけで「SMILEの本質」に気づくことが出来たかもしれない。
しかし結局、おこぼれ町の人間は空腹に勝つことが出来ず――――…

それを思い出すだけで、涙が溢れてくる様子のしのぶ。
そんなしのぶの話を、静かに聞いていたサンジは、この悪事に「食べ物」が関わったことを知り、静かに怒りをたたえていた。

おトコの行動

一方で、恐らくしのぶと同じ話を、
泣きじゃくる日和から聞いた、ゾロとブルック。

そしてさらに訴えるように、日和は言った。

えびす町は一見してみれば笑顔溢れる陽気な町だが、
本当は家族が死んでも泣くことのできない、あまりにも可哀想な町なのだと。

だからこそ、そんな彼らを責めないでほしいと―――――…

その話を、顔に血管を浮き上がらせながら聞き続けていたゾロ。
頭には、トノ康が歌い踊りながら、陽気に言っていた言葉がかすめる。

「笑わなくちゃ福が逃げる」と。
「笑わなにゃ損」だと。

だがその言葉を言うまでに、
トノ康は一体、どれほどの悲しみを味わったのか―――…。

と、そんなときだった。
地面に転がっていた康イエのもとに、一人の少女―――おトコが、柵を越えて走り寄ってきた。

「いい薬」を持ってきたから、と言って。

それを見た日和は、大声でおトコを呼び、戻ってくるよう訴える。
同時に、近くにいた民衆も、同じように戻ってくるよう訴えたが、おトコには聞こえていないようだった。

一方で、ともにおトコの姿を見つけたサンジも、
ソバを食いに来てくれた子だと慌てたように声を上げる。

それを聞いたロビンも、おトコだとわかったようで、慌てたように名前を叫ぶと、ウソップは「あいつはトノ康の娘だ」と皆に知らせるように口にした。

そして大騒ぎのなか、日和は必死に叫び続ける。
オロチに見つかる前に、戻って来いと。

絶対絶命

しかし、時すでに遅く。
オロチは急に銃を発砲し、道を開けるよう民衆に命令した。

だがそれに気付いていないのか、
おトコは必死に、康イエに”ガマ油”を懸命にぬり続けている。

それを見たウソップは、慌てたように叫んだ。
おトコが持っていた薬が、自分の売っていた”ガマの油”だと気が付いたからだ。

しかし、それを見たウソップが
「その薬は」と訴えても、おトコの耳には届かない。

そのうちに、オロチは銃をおトコに向けて構えだした。
「いまいましい奴」だと言いながら。

しかも、おトコが康イエの娘だとわかり、怒りが倍増したようだ。

「おトコが生意気だった理由がわかった」と言い放ち、さらには、

「お前が笑わなければ小紫が死ぬことはなかった」と責任転嫁する。

そして「親子ともども最後まで自分を怒らせる」とおトコを罵ったオロチは、銃の標準を完全におトコへと合わせた。

その状況を見る日和は、必死に叫んだ。
貴方まで死なないで、と。

しかし父を助ける事に必死のおトコは決して動こうとせず、
それに狙いを定めたオロチは、ついに引き金を引いた。

辺りには悲鳴があがり、おトコは泣きながら笑って薬をぬりこむ。

―――と、その時だった。

二人の侍

何発か放たれたはずの弾丸は、おトコのところへ届く前に、
片足を大きく上げた男と、剣を引き抜いた男の、見覚えある2人のシルエットによって止められていた。

その事態に驚く日和は、目を凝らす。
すると一足先に気が付いた役人が、大声を上げた。

そのうちの一人は、
指名手配されていた、辻斬りの男であると。

その言葉に驚くオロチだが、まだ驚きの声は止まらない。

もう一人の男は、
狂死郎一家に無礼を働いた蕎麦屋であることも分かったからだ。

その報告に、ドレークやホーキンスは思わず反応を示す。

そう、つまり、そこにいた二人は―――

「ゾロ十郎と!!! サン五郎だァ~~~!!!」

そして、そう辺りから大声が上がった時。
ようやく自分以外の人間がいる、と気付いた二人は、思い切りお互いを睨み付けながら、不機嫌そうに声を上げたのだった。



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